子供(孫)の問題はお互いの両親にとって非常に大きな関心事に見えます。
一番頻繁に「子供は?」と聞くのもおそらく両親でしょう。
いったいなぜ、両親はそんなにも子供に関心が強いのでしょう?
この理由は大きく2つあります。
一つは『自分自身が孫の顔を見たい』という理由です。これはよく言われますが、表向きの欲求です。
もう一つの理由は両親の『交流関係や世間体』によるものです。人間には表の欲求と同時に裏の欲求というものを持ち、そちらの方が大きな動機付けになるのです。
相手の立場になって考えればわかるのですが、両親にも当然、人間関係があります。
例えば親戚同士で集まったとき、自分の子供だけに孫がいないのは体(てい)が悪いと考えるでしょう。
叉、友人と集まったとき、お互いの孫に関する話はかなりの確率で出ると思われます。
そんなとき、孫がいないばかりに周りから好き勝手に色々言われるのは辛いものです。
特に社交的で世間体を気にする方の場合、そうした場で生じたフラストレーションは大きく、蓄積されていくものなのです。
つまり、両親にとって孫の存在はかわいいだけでなく、周りとの交流関係に深く関わっているのです。
反対に、両親以外にとってあなたたち2人に子供(孫)がいる、いないは直接的な利害関係がないので大きな問題ではないのです。
これが親戚・近所・同僚・友人とは全く異なる点です。
この点は決して忘れてはいけません。
では、この点を踏まえた上で、両親からの攻撃?をかわす方法を考えていきましょう。
ポイントは両親が親戚や知人と集まって子供(孫)の話題が振られたとき、周りが納得できる『理由』を言えるよう『言葉』をプレゼントしてあげる事です。
例えば「子供は欲しいけれどできない」というのは、今までと一緒で良い答えではありません。
もし両親が交流の場で、「孫は欲しいけれど、できないらしいんですよ」と言えば、それはそれは悲惨な結果となります。
周りからは「どこか悪いんじゃないのか?」「やる気がないんじゃないのか?」「やり方を知らないんじゃないのか?」など、言われ放題言われるでしょう。
否定的な言葉を次々に言われうまく切り返せないと、人間はその言葉がなかなか頭から離れません。
同世代で孫がいる人からそう言われると何となく説得力もあります。 こうして蓄積された言葉が頭の中をグルグル回っているので、両親があなたにその言葉を言うのはもう、時間の問題なのです。
両親も理屈では「言っては悪い」と思っても、感情がそれを許せない状態となるのです。
この状態になると、両親の知人があきらめて(飽きて?)孫の話を振らなくなるまでの3〜5年間程、同じやり取りが続くこととなります。
これは、あなた方2人にとっても両親にとっても不幸なことですね。
それでは一体、両親にどんな言葉をプレゼントすれば良いのでしょう?
具体的には、次のように言ってみてください。
「今の時代、子供を作らないのはかえって当たり前ですよ。2人が幸せにしているのが一番だと思いますので、そっとしておいて下さいね」と。
ポイントは、今の世間一般常識=子供は昔みたいに作らないという認識です。そういう時代の流れなんですよ、と知ってもらう事がとても大切です。
どちらかというと、世間体を重視する方ほど、この言葉はスッと頭に入ります。
さらに重要なのはこの言葉を自分たちから両親に言うのではなく、同世代の方から言ってもらうと効果的です。(例えば、両親から姑に言ってもらう等)
いかがでしょう?
ここで再度、両親が交友関係の場で子供(孫)の話題が振られたとイメージしてみましょう。
「○○さん、お孫さんはできたの?」「いえ、今の時代、子供を作らないのはかえって当たり前ですよ。2人が幸せにしているのが一番だと私は考えているんですよ。」「でも○○さんも孫の顔が見たいでしょう。」「それはそうですが、大切なのは私の気持ちより2人の幸せです。」
こんな会話が出れば理想と言えます。
自分の考えをしっかり持っているようで、何となくかっこいいですね。
こんな事を言われたら、周りは黙らざるを得ません。少なくとも、「どこか悪いんじゃないのか?」やる気がないんじゃないのか?」やり方を知らないんじゃないのか?」とちゃかす人はいないでしょう。
否定的な言葉を言われませんから、フラストレーションが頭の中をグルグル回るという事もなくなり、両親にとっても、その後被害を受けるであろう、あなた自身にとっても安泰です。
繰り返しになりますが、大事なのは両親の立場を理解し、『使える言葉』をプレゼントしてあげる事です。
人間は先ほどお話ししたように元々が自己中心的な生き物なのです。
その自己中心的な考えを理解してあげれば、相手も理解してくれるものです。
ですからまず、両親にも色々な交流関係があるとわかってあげましょう。そして、交友関係がうまくいく『言葉』をプレゼントしてあげて下さい。
きっと良い結果が出ます。
両親の気持ちと対応法が理解できましたら、次に『両親以外からの攻撃?』をかわす方法を考えてみましょう。 ここでは、両親とは違う対応法をご紹介していきます。
|